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お参り
2007-07-21 Sat 00:49
7月7日の土曜日、三ヶ月ぶりに、大福を買いに行った。
和菓子屋さんのおじさんのところに、いつもの笑顔を見に。


その時の和菓子屋は、いつもと様子が違った。
土曜日は開いているはずのシャッターが閉まっている。
店の前には張り紙。

「店主○○は、4月○日に逝去しました。
60年続いたこの店を畳むことにしました」
頭のなかが真っ白になった。


おじさんの亡くなる7日前に、
久々に僕は彼女を連れて大福を買いに行った。

どうしてだろう?
どうしても、彼女にあの大福を食べて欲しかった。
彼女に、浪人している時に札幌で優しいおじさんと巡りあったんだよ、と言いたかった。
彼女が東京にたつ2日前だった。



札幌で温かな人に出会った。
いつも話を聴いてくれて、話をしてくれるとても気さくなおじさんだった。
辛くて暗かった浪人生活に、元気を与えてくれるおじさんだった。

僕が東京の大学を受験すると言ったとき、
「東京になんて行くんじゃない」と言ってくれた。
いつもおじさんと話をするのが楽しみで、
和菓子を2、3個買いに行っては話こんでいた。




そんなおじさんのお参りに、今日行ってきた。
初めて奥さんにお会いした。

奥さんは、僕を家のなかに温かく迎え入れてくれた。

「主人から話はいつも聞いていたんですよ。
若いのにいつも話をしていってくれて、嬉しかったみたいです」
「今日は最高の日です。主人も喜んでくれていると思います」

涙が止まらなかった。


奥さんは、遺影の写真を一枚くださった。
素敵な笑顔。お店に立っているときの、いつもの笑顔だった。
写真を見ると、おじさんは本当にもうこの世にいないのだなぁと思う。
58歳。亡くなるにはとても惜しい人だ。


おじさんのあの大福はもう食べられない。
一日に10個しか作らない、
ヨモギの香りの強い粒餡の大福。
あの大福を作る人はもう誰もいない。



大福が取り持つ縁。
大福が元気をくれた浪人の日々。
おじさんの笑顔が僕を支えてくれた浪人の日々。
おじさんの優しさが僕の心理臨床に携わりたい気持ちを育ててくれた。


おじさんはもういない。
だけど、思い出すと心が温かくなった。
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